今日、梅雨が明けた 沖縄で沖縄慰霊の式典がおこなわれたとのニュースを見た。
その式典が行われた沖縄の平和記念公園に、以前どうしても父と一緒に行きたく父が亡くなる前の年に、母と父と僕で訪れた。
公園中央に「平和の火」が焚かれ、それを中心に沖縄戦戦没者の名簿が記載されている「平和の礎(いしじ)」が放射状に建てられている。
その「平和の礎」には、父の弟二人の名前が刻まれている。
何万人の中の弟二人の名前が刻まれた石碑を父はちゃんと知っていて、僕をそこに案内してくれた。
父は、二人の弟の名前を呼んで、「ここに居るよ」と僕に話しかけながら、暫く無言で少し涙目になって立ち尽くしていた。
この二人の僕にとっては、おじいさん達は、戦時中学童疎開船「対馬丸」に乗って、沖縄から熊本へ移動中、アメリカ軍の潜水艦によって沈没し、還らぬ人になったと聞いている。
その事意外は、よく戦時中の事を話す父も、祖母も僕が聞いても、多くを語らなかった。
しかし僕も子供を持つ親になって、父や祖母の気持ちが痛い程わかる。
きっと二人とも、あまりの悲しさに記憶から消したかったのだろう。
僕の祖母や父のような思いで生きてる人が、世界中にどれだけいるのだろう!
僕は、心から「戦争を二度と起こしてはいけない」
痛切に思う。
戦没者の方々のご冥福をお祈りします。
2012年06月23日
沖縄慰霊の日
posted by nariden at 20:47| Comment(0)
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